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「原状回復」の言葉だけで範囲を決めない
同じ退去工事でも、引き渡し時に求められる状態は物件ごとに異なります。仕上げを撤去した状態なのか、入居時の標準内装へ戻すのか。まずは契約書や工事区分表、入居時の図面、管理側の指示を照合します。ここでは工事を発注する前の整理方法を扱い、個別の契約上の負担を判定するものではありません。
床・壁・天井と、設備を別々に確認
床材、間仕切り、天井、照明、空調、給排水、看板などを一覧にして、「撤去」「残す」「管理側へ確認」の3つに分けます。例えば、テナントが取り付けた照明と建物側の設備では扱いが違うことがあります。写真に番号を振り、図面と対応させると、現地確認での行き違いを減らせます。
残してよい設備は、合意を記録してから
次の入居者が使いそうな設備でも、希望だけで残せるとは限りません。残置を認める相手、対象物、引き渡し条件を管理側へ確認します。残すことが決まっていない項目は撤去費用から勝手に外さず、確定後に見積もりを更新する段取りにしましょう。口頭の説明と書面の違いも整理しておきます。
指定業者の工事と、依頼できる工事を分ける
建物の工事ルールによって、業者を選べる範囲や設備工事の担当が決まっている場合があります。相見積もりを取る前に、業者選定が可能か、指定業者との調整を誰が行うかを確認します。同じ設備に対する撤去や復旧が二重に計上されていないかも、区分ごとに見ます。
引越日と、工事完了・検査日を分ける
荷物を出した日が、引き渡し可能な日とは限りません。撤去、補修、清掃、管理側の検査、手直しの時間を並べ、最終期限から逆算します。搬出経路、エレベーターの予約、作業できる時間帯も工程に関わります。工期が未定のまま、引越日だけを先に確定しないようにしましょう。
見積もりには「除外」と「未確定」も書く
比較する際は、撤去・処分・復旧・養生清掃に加え、見積もりに含まれない工事と、調査後に金額を決める項目を確認します。単に総額が安いかではなく、同じ引き渡し状態まで含むかをそろえます。最初の相談では、所在地、退去期限、現状写真、管理側の指示の有無をお知らせください。
ご相談の際にお知らせください
- 所在地・物件用途・広さと退去期限
- 引き渡す状態が分かる図面や指示の有無
- 撤去・残置・未確定の設備一覧
- 指定業者・搬出時間・工事可能日の条件
